長野県の住宅総合展示場 長野市・上田市・佐久市に3会場
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サンプロ建築設計

木造軸組工法

一枚の古木から、この家は始まる

玄関に据えたのは、かつて古民家を支えていた一枚板です。インテリアコーディネーターが自ら足を運び、木目と反りを見て選び抜いた一枚。土間と組み合わせ、靴を脱ぐその瞬間に、足裏と手のひらへ本物の質感が伝わるようにしつらえました。住宅展示場では、つい間取りや性能の数字に目が向きます。けれどこの場所がまず差し出すのは、触れて分かる手ざわりです。素材を選ぶ目と、それを納める職人の手。GRAN FREYA の話は、この一枚から始まります。

パッシブデザインと、広く見せる技術

軒は、太陽高度から逆算しています。夏の高い日射は遮り、冬の低い光は室内の奥まで招き入れる。設備に頼る前に建物の形で環境を整える、パッシブデザインの考え方です。広さの感じ方にも仕掛けがあります。

スキップフロアと吹抜けで視線を縦に抜き、天井高を場所ごとに変えることで、同じ床面積でも広がりが生まれるようにしました。窓を大きく取るほど構造は難しくなりますが、キッチンを囲む四角い耐力壁が煙突のように最上部まで、この開放感を支えています。

感情にふれる、灯りの工夫

他の部屋の天井高が2,400mmなのに対し、和の空間だけ2,100mm。テーブルもわずかに低く据えています。狭さではなく落ち着きとして感じられる寸法を、実際に座りながら一つずつ確かめて決めました。

中庭に面した階段は、夜がいちばん美しい時間帯を持っています。かつて夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したと言われるように、この灯りも、声を大きくせずに想いを伝えるためのもの。寸法と光を数センチ単位で詰めていくと、空間は静かに人の心拍を落としていきます。

眠りの質も、デザインする

寝室は床も建材も桧。香りに包まれる空間で、照明は光源が直接目に入らない位置に伏せました。朝は東からの強い直射ではなく、南からのやわらかい光が届くよう開口を配しています。

洗面では、鏡の前に立ったとき顔に影が落ちません。身長を想定して鏡の高さを決め、間接照明で光をまわし、スポットの角度を計算した結果です。手元作業のときは灯りを切り替えられます。どう眠り、どんな表情で一日を始めるか。そこまで含めて住まいを設計していることを、立って確かめていただけます。

床に刻んだ、建築の叡智

2階の通路には、レーザーで年表を刻んだ床材を敷きました。県外の加工場まで運び込んでつくった一点ものです。左にデザインの系譜、右に断熱と耐震の歩み。いま当たり前になった性能が、どんな出来事を教訓に積み上げられてきたのかを、歩きながらたどれます。

その先にあるのが「2050 STANDARD HOUSE」の展示コーナー。健康、美容、睡眠、快適性、資産性、安全性、デザイン、社会とのつながり、自然環境。暮らしを支える価値のすべてが住まいを中心につながっていることを、一枚の図とキューブでご紹介します。

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